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SE011

エームス(Ames)試験における比活性について

エームス試験においては変異原性を有する化学物質について、その変異原性の強さ(比活性)以下の計算式によって求めます。

比活性の計算式)

通常、GLP試験では、サルモネラ菌TA100、TA1535、TA98、TA1537および大腸菌WP2uvrAの5菌株についてそれぞれ代謝活性化あり(+S9)、なし(-S9)の計10の条件で試験を行い、これらのうち復帰変異コロニー数が陰性対照値の2倍を超えた(つまり陽性とみなされる)条件について比活性を計算します。さらに複数の用量で復帰変異コロニー数が陰性対照値の2倍を超える場合、それぞれについて比活性を計算し、そのうち最も数値の大きいものを、その条件での比活性として表示します。

一般に比活性が1000を超える場合"強い"変異原性をもつとみなされます。

試験結果表での計算例

表:試験結果表での計算例

従って、TA100-S9での比活性は31、TA1535-S9での比活性は38となります。

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