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SE149

TK6細胞を用いる in vitro 小核試験の紹介

哺乳類細胞を用いたin vitro遺伝毒性試験ではげっ歯類由来の細胞株が多く用いられています。げっ歯類由来の細胞株の多くは、がん抑制遺伝子といわれるp53遺伝子が変異しており、その機能の異常が偽陽性(動物においては非発がん物質であるのに細胞を用いる試験では陽性結果となる)を引き起こしやすくする原因の一つではないかと考えられています。



TK6細胞はヒト由来の細胞株(ヒトリンパ芽球細胞)であり、p53遺伝子が正常な細胞株です。そのため、本細胞株を用いた試験は従来用いるげっ歯類由来の細胞株に比べて偽陽性結果を低減できるのではないかと期待されています。


改訂されたOECD遺伝毒性試験ガイドラインでは、陽性対照及び陰性対照の背景データベースの構築が求められおり、品質管理図などを用いて管理されていることを示す必要があります。以下に、TK6細胞を用いる in vitro 小核試験について、弊社における背景データの一例を紹介いたします。


TK6細胞を用いるin vitro小核試験は、弊社におきましても実施可能です。まずは、ご相談ください。

短時間処理法(3-21h(-S9))における陰性対照データの管理図

短時間処理法(3-21h(+S9)、1μg/mLシクロホスファミド)における陽性対照データの管理図

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