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I385

IC/ICP-MSによるAsの価数別分析

環境水中の無機Asは亜ヒ酸とヒ酸の形態で存在しています。無機Asの中でもAs(Ⅲ)とAs(Ⅴ)で毒性が異なることから価数別分析が求められています。亜ヒ酸とヒ酸はイオンクロマトグラフ法(IC)で分離できますが、ppbレベルの低濃度の検出は困難です。そこで今回、イオンクロマトグラフ法と誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)を接続し(IC/ICP-MS)、As(Ⅲ)とAs(Ⅴ)の価数別分析の検討を行いました。その結果、As(Ⅲ)の定量下限は10ppb、As(Ⅴ)の定量下限は50ppbとなり、ppbレベルの分析が可能になりました。分析スペクトルを図1に、As(Ⅲ)とAs(Ⅴ)の検量線を図2に示します。

図1:ASとしてそれぞれ50ppbのAs(V)、AS(X)のスペクトル

図1:ASとしてそれぞれ50ppbのAs(Ⅲ)、AS(Ⅴ)のスペクトル

図2:As(V)、AS(X)の検量線

図2:As(Ⅲ)、AS(Ⅴ)の検量線

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