HOME > 分析対象 > 材料 > 高分子材料
P266

ポリエステルの加メタノール分解による構造決定

エステルの構造決定には、少量の試料かつ短時間でできる手法として、加メタノール分解法があります。

これは、高温・高圧下、超臨界状態のメタノールでエステル交換するものであり、ポリエステルはカルボン酸ジメチルとジオール成分に分解されます。
ジオール成分としてシクロヘキサンジメタノールとビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物の両者、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸からなるポリエステルに適用した例を示します。耐圧容器中で300℃、30分反応させたあと、GC/MS測定した結果です。

図:ポリエステルの加メタノール分解物のGC/MSクロマトグラム

図:ポリエステルの加メタノール分解物のGC/MSクロマトグラム

前のページに戻るこのページのトップへ