宇部興産株式会社(社長:田村浩章)と三菱商事株式会社(社長:小島順彦)は、2008年1月1日より過酸化水素合弁会社の共同経営を行うことを合意しました。
宇部興産はケミラ社(Kemira Oyj。(フィンランド)社長:Lasse Kurkilahti)との合弁会社 宇部ケミラ株式会社(社長:山本修二。以下「宇部ケミラ」)にて過酸化水素の製造販売を行っていますが、ケミラ社所有株式をいったん全株取得し、三菱商事に49%分を売却します。
これにより宇部ケミラは宇部興産(51%)と三菱商事(49%)との合弁会社として来年1月に社名変更手続きを行い、「宇部MC過酸化水素株式会社」(以下「宇部MC」)となります。宇部興産より代表取締役社長、三菱商事より取締役副社長を派遣します。
宇部ケミラは1989年11月に宇部興産とケミラ社との合弁にて設立され、ケミラ社技術により1992年7月より山口県宇部市にて過酸化水素の製造・販売を行ってきました。
過酸化水素の主原料である水素は宇部興産が供給していますが、この水素は石炭、石油精製の残渣ペトロコークス、及び廃プラスチックを原料したユニークな環境対応技術により製造されるものです。
三菱商事は、この他、現在 新酸素化学株式会社(代表取締役社長:小泉 謙治、本社:北海道苫小牧市)の50%株式を保有し、持株分の過酸化水素を独自に販売しています。
宇部ケミラ株式取得後は、同販売分を宇部MCに全量販売し、宇部MCの全製品と合わせ、代理店として三菱商事が販売を行います。
両社による共同経営により、宇部ケミラの運用する輸送設備(専用船及び貯蔵場所/出荷設備等)を有効活用し、中長期にわたり同社を更に競争力を持った過酸化水素メーカーとすることを目標とし、両社はこのたび合弁契約書を締結しました。
尚、両社の共同経営の狙いは以下の通りです。
宇部興産株式会社
本社所在地 | 東京都港区芝浦一丁目2番1号 シーバンスN館(東京本社) 山口県宇部市大字小串1978-96(宇部本社) |
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代表者 | 代表取締役社長 田村 浩章 |
設立 | 1942年3月 |
資本金 | 583億円 |
売上高 | 6,556億円(連結/2007年3月期) |
三菱商事株式会社
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目3番1号 |
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代表者 | 代表取締役社長 小島 順彦 |
設立 | 1950年4月1日 |
資本金 | 1,992億円 |
売上高 | 205,162億円(連結/2007年3月期) |
宇部MC過酸化水素株式会社(現 宇部ケミラ株式会社)
本社所在地 | 東京都港区芝浦一丁目2番1号 シーバンスN館 |
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代表者 | 代表取締役社長 山本 修二 |
設立 | 1989年 |
資本金 | 10億円 |
売上高 | 37億円(2006年12月期) |
宇部ケミラ工場(山口県宇部市)