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宇部サイコンと三菱レイヨンのABS樹脂事業統合について

2001年10月29日

宇部興産株式会社(社長:常見和正)とゼネラル・エレクトリック・カンパニー(会長:ジェフリー・R・イメルト)の合弁会社である宇部サイコン株式会社(社長:宮本利雄)と、三菱レイヨン株式会社(社長:皇芳之)は、両社のABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂事業の統合につき、今般下記概要のとおり合意し、2002年4月を目処に共同で新会社を設立することといたしました。

宇部サイコンと三菱レイヨンは、ABS樹脂事業に関して、共に高付加価値製品を重視し、それぞれ安定した収益力を誇ってきたこと、用途分野としても、宇部サイコンはOA機器向けに、三菱レイヨンは車両向けに強みを持ち、補完的統合効果が大きいこと、製造面でも、統合により効率的な製造体制の構築が図れ、一層のコストダウンが見込まれること、などの理由から、事業統合により大きな効果が得られると判断いたしました。

統合新会社は、今後競争がますます激化するアジアのABS樹脂業界の中で、将来に亘って勝ち組として生き残りを図るため、両社が強みとする技術やサービスを生かし、多様化するニーズに対応したソリューションを提供する「価値創造活動」を通じて、顧客と共に発展する会社を目指します。

また、両社の高い技術力並びに広範囲な製品群に加え、経営ノウハウ、マーケット展開力、技術開発力等、株主3社(宇部興産、三菱レイヨン、GE)の経営資源を有効に活用することにより、e-ビジネスやリサイクルなど、新たなビジネス環境にも積極的に対応した事業展開を図っていきます。

統合新会社の概要

商号 未定
資本金 未定
株主割合 宇部興産 約43%
三菱レイヨン 約43%
ゼネラル・エレクトリック・カンパニー 約14%
事業内容 ABS樹脂事業(ABS、ASA、SAN、AESの各ポリマー及びそれらを使用するコンパウンド品、並びに他の樹脂とのアロイ製品にかかる事業)
代表者 代表取締役を宇部興産・三菱レイヨンが1名ずつ指名し、社長は宇部興産からの指名者とする。(なお、取締役会の人数構成は株主割合に応じたものとする。)
本店所在地 東京
工場 宇部市(山口県)、大竹市(広島県)
設立形態 会社分割制度を活用した共同新設分割
設備能力 176,000t(ABS樹脂重合設備能力)
従業員数 500名程度
商標 原則として、ABS樹脂については「サイコラック®」(サイコラック®はGE所有の登録商標)、他の製品については新会社独自の商標を使用する。
売上高 設立後3年目の目標として、売上高 380億円を目指す。
統合効果 生産体制の効率的集約化、物流費・原料費・固定費の削減等により、年25億円程度の統合効果を実現させる。
設立年月 2002年4月予定

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