（財）宇部興産学術振興財団、平成14年度（第43回）研究援助金受賞者決定

（財）宇部興産学術振興財団（理事長：長廣眞臣）は、選考委員会（委員長：干鯛眞信　東京理科大学基礎工学部教授）の候補者選考を経て、3月12日、平成14年度（第43回）研究費援助の対象として、応募件数52件の中より下記4件に対し、合計400万円の学術研究費援助を行うことを決定した。
同財団は、宇部興産（株）の初代会長である渡辺剛二翁の遺志により学術の振興を目的として1959（昭和34）年に設立された（財）渡辺記念学術奨励会を発展的に引き継ぐものであり、宇部興産創業百周年事業の一環として1998（平成10）年に名称変更した。わが国における学術研究を奨励し、研究施設の充実を図るとともに、学術研究を志す者を援助し、もって学術文化の発展に寄与することを目的としている。
5月13日（火）、宇部興産ビル（山口県宇部市）15階特別室にて贈呈式を行う予定。

平成14年度 研究費援助金及び渡辺記念特別奨励賞受賞者

研究費援助金受賞者

（単位：万円）

氏名	現職	年齢	研究課題	援助額
はまの きみかず 濱野公一	山口大学医学部　器官制御医科学講座　教授	42	虚血臓器に対する培養自己骨髄細胞を用いた新しい血管新生療法の開発 －投与前低酸素培養の効果－	100
なかむら たけつね 中村武恒	京都大学大学院　工学研究科電気工学専攻　助手	33	高温超電導バルクモータを液体燃料循環ポンプに適用するための基礎研究	100
まつざか ひろゆき 松坂裕之	大阪府立大学　総合科学部物質科学科　教授	43	超高分散型混合貴金属クラスター上での触媒的炭素－炭素結合生成反応の開拓	100

渡辺記念特別奨励賞受賞者

（単位：万円）

氏名	現職	年齢	研究課題	援助額
むらまつ けいいち 村松慶一	山口大学医学部　整形外科　助手	40	四肢（手、足）同種移植の研究－GFP ラット（遺伝子操作をうけ細胞が緑色に発光するラット）を用いたキメラ（ドナーとホスト間の細胞交換現象）の解析	100

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渡辺記念特別奨励賞
1998（平成10）年3月に財団名称を（財）渡辺記念学術奨励会から（財）宇部興産学術振興財団に変更したが、本財団の創立者である渡辺剛二翁の遺志を末永く記念するために当賞を設立。渡辺剛二翁が医学の振興を強く望まれていたことに鑑み、医学部門の新進気鋭の若手研究者（原則として40歳以下）に対し毎年研究費を援助。