MENU

研究開発パイプライン

UBE・医薬研究所の創薬

パイプライン表:表の詳細を本文に記載しています。 Pipeline in Market and Development

UBEは1983年に宇部研究所内に医薬品創薬グループを立ち上げ、創薬事業に参画いたしました。これまでにグローバルな医薬品を目指した研究開発としては、第一三共株式会社(第一三共)、米国イーライリリー・アンド・カンパニー社(リリー社)と共同の抗血小板薬があります。その成果でありますエフィエント®(プラスグレル塩酸塩、ADP受容体阻害剤、EffientTM・Efient®(antiplatelet agent))は、欧米では2009年、国内では2014年に発売され、世界各国で承認・販売されております。また国内では虚血性脳血管障害を適応とした適応症追加申請がなされています。

国内医薬品では、抗アレルギー薬タリオン®(ベポタスチンベシル酸塩、抗ヒスタミン薬、Talion®(anti-allergy agent))が田辺三菱製薬株式会社との共同研究開発で2001年に承認・上市されました。ベポタスチンベシル酸塩は点眼薬としても海外では市販され適応を拡大しています。また血圧降下薬カルブロック®(アゼルニジピン、カルシウム拮抗薬、Calblock®(antihypertensive agent))が第一三共との共同研究開発で2003年に承認取得後市販されています。アゼルニジピンはアンジオテンシンII受容体拮抗薬のオルメサルタンとの合剤としてレザルタス®の商品名でも販売されています。

また、緑内障・高眼圧症治療薬として自社研究で見出したDE-117(オミデネパグイソプロピル、EP2受容体作動薬)を参天製薬株式会社と共同で開発を進めており、日本では2018年11月に発売(エイベリス®)しました。米国では2020年11月に新薬承認申請をしており、アジア各国でも承認申請、承認取得をしています。
UBEの行う創薬研究は、UBE単独で行う自社研究と、製薬メーカーとの協力体制の下で行う共同研究に大別されます。UBE単独の研究では、国内及び海外大手製薬メーカーへの非臨床試験の早期段階からのライセンスアウト活動を通じて事業化を目指します。また共同研究においては、パートナーとの協力体制の下で研究開発業務を推進し、承認・事業化を指向します。

UBEの行う自社研究領域は、臓器炎症・線維症(Fibrosis)、免疫・癌領域(Autoimmune Diseases & Cancer)、循環代謝系の異常に伴う疾患領域(Nephropathy)などに重点を置いてチャレンジしており、開発候補化合物の特定を目指した合成低分子化合物の創薬研究を展開しております。

UBEの創薬研究は、社会に貢献し得る革新的な医薬品を世に送り出すために常に変革と挑戦を続けております。