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S545

走査型プローブ顕微鏡(SPM)による毛髪表面の観察

走査型プローブ顕微鏡(SPM)は大気中または液中でnmオーダーの表面形状を測定できるため、環境に合わせた生物試料の微細構造観察が可能です。その例として、毛髪の測定結果を示します。

毛髪の脱色反応(ブリーチ処理)による毛髪表面の変化について、SPMの液中測定で同一箇所の形状を確認しました。断面解析結果(キューティクルの開き具合)を図に示します。形状像から、うろこ状のキューティクルや毛髪表面の平滑さが観察できます。断面解析から分かるキューティクルの段差から、ブリーチ処理によりキューティクルが数十nm〜数μm開くことが分かります。

表:ブリーチ処理前後の髪の観察・解析結果
処理前 ブリーチ処理後
形状像
断面解析
段差
  1. 390nm
  2. 440nm
  3. 790nm
  1. 460nm(+70nm)
  2. 610nm(+170nm)
  3. 1920nm(+1130nm)

このように、SPMは生物試料の微細構造をそのままの状態で観察できる所が強みです。生体試料のサブμm以下の構造変化や、弾性率等の機械特性変化の評価に有用な技術です。

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